痛くて苦しい、絶望的なノンフィクション『127時間』
この映画、簡単に言うと
「腕が岩に挟まって127時間動けねぇ」
って映画です。
まぁ、絶望感が凄まじい映画ですね。
しかもノンフィクションという。
マジで見てて辛いです。
ですが、マイナスにマイナスをかけたらプラスになる理論で、
\\\\└('ω')┘//// ウオオオオアシニテェェェェェッッ!!
って時に見るとちょっと元気になりました。……僕の場合ですが。
なので、そんな作品を簡単に紹介します。
なお、こういうのあるから覚悟した方がいいですって感じで一部ネタバレしてます。
この映画、多分無理な人はほんっっっっっと無理です。
ですが、それほどよくできてるんですよ……。
ざっくばらんなあらすじ
画像みたいなとこ…というか、実際に画像の場所、キャニオンランズ国立公園で起こったことです。
というか、この記事書くにあたって初めて知ったんですけど、グランドキャニオンとは関係ない場所でのことだったんだ…。
この場所で崖登りやら散歩やらして楽しんでいるという、超絶アウトドアな元気ハツラツ主人公が、ある時うっかり谷間に滑り落ちてしまいます。
幸い一命をとりとめるのですが、なんと、あろうことか、どてんと落ちた自分とともに、岩もゴロンッと落ちてきてしまうんですね。
先に岩が落ちてくれていたらいいものを、不運なことに、自分が落ちてからその上に岩が落ちるという。
その結果、最悪なことに、主人公は後から降ってきた岩に右手を挟まれてしまいます。
広い公園にある、その谷間にひっそりと落ちたので、近場に人が寄り付くことはほとんどなく……。
ボトル1本の水とちょっとの食べ物とナイフぐらいしかない中、なんとか抜け出そうと、誰かに助けてもらえないかと、悶え、苦しみ、奮闘する話です。
この映画のみどころ
痛い
さっそくラストの当たりの話ですが、なんといってもこれでしょう。
本当に見てて痛いです。
ネタバレになるので言えませんが…というか、ノンフィクションなので知って見てなんぼかもしれませんし、あらすじを見て状況的に予想つくかもしれません。
この主人公は実在の人物で、その人の自伝的映画なので、もちろん主人公は助かります。
が、その助かり方というのがヤバイ。
あることをしてなんとか身動き取れない状況から脱するですが、適応障害で感情の起伏が乏しく大体🙁みたいな表情でずっと過ごしていた僕が、その抜け出す瞬間を見て
😮「・・・え?」
😦「・・・マジ?」
😲「・・・おまっ…」
😱「アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッッッ!!」
ってなりました。
そのあとはもう
🤪
みたいな顔でベロをベロンと出して最後まで見てました。
ええ、つまり、そのとんでもない様子が頭にこびりついてこわれちゃったんですね。
適応障害で精神が壊れていた僕に、ショック療法でしょうか、どでかい衝撃を与えてくれました。
今更なんですが、
グロいの苦手、痛々しいの苦手な人は失神モノなんで要注意です。
…ですが、ショック療法的に考えると逆にありかも…?いやでも、苦手な人は無理しないように…。
苦しい
痛いのも苦しいうちに入るのですが、このお話、127時間挟まって動けない人の話なんですね。
飲み物も食べ物もわずかで、もちろん途中で切れちゃうんですね。
まぁつまり…
飢えと渇きで苦しいんです。
段々と段々と丁寧に丁寧に飢え、喉が渇き、弱っていく姿を描かれるので、そりゃもう、気が付いたら主人公に感情移入しちまってます。
演技や演出も言わずもがないいので、気が付けばシンクロですよ。
そんで、見入ってるうちに主人公の体験してることや感覚も共有している感覚に陥るので、苦しい。
_(´ཀ`」 ∠)_「早く、早く、助けてくれ、主人公を……俺をッ!!」
そう思いながら見ていくわけです。
そして……飢えと渇きは自然に治るものではないのはお分かりですね?
それら……特に渇きを癒すために、主人公はある行為をしちゃうんですよ。
そう、それは……。
……お察しください。
渇きをなんとかするために、人一人でどうにかする方法ってアレしかないですよね。
あ、今更なんですが
ばっちいの苦手な人は気を付けてください。
…ほぼ答えですみません。ちなみに小さいほうしかないので、大きい方を危惧してる方は安心してください。
クオリティが高い
この映画の一番の見どころは前二つなのですが、一応、2つだけですと締りが悪いし、なにより、質が高くないと前二つもズドンッ!と来ないと思うので、補足的意味合いで挙げておきます。
役者の演技、演出、景色、全てヨシです。
取り立てて問題はなく、前述で言ったように、主人公に感情移入するほど、痛みや苦しみを感じてしまいそうになるほど、没入感アリアリです。
もし、この記事を見てる人の中に、「別に元気っすよ!」っていう、特に心身ともに問題ない方がいても、大丈夫です。
純粋に映画として苦しみを味わえる楽しめるでしょう。
見る価値大アリの映画です。
この映画を見たらどうなった?
さて、ここからは心の傷を負い、ガチで定期的に
(ノД`)「〇にてぇ……」
ってなっていた適応障害の僕が、この映画を見てどうなったか。
ぶっちゃけていうと……主人公に申し訳ないんですけども、不謹慎だと思うんですけども、
(´A`。)「この主人公のこの経験と比べたら、痛くないし……マシか」
と、自分の体の状態を見てちょっと安心しました。
下には下がいる、その下を認識することで安心感を得る……。
ダメな考えかもしれませんが、それでも、そうした安心感を感じました。
今でもこの映画は、自分にとって特別なもので、ふとした時に
(,゚Д゚)「……岩で右手挟まってあんな経験するよりかは、今経験したコレも大したことないか」
と、思わせてくれたりします。
ですが、これも万能ではありません。
しばらくして、この主人公の別の真実を思い出すのです。
(# ゚Д゚)「でも、あの主人公リア充じゃねえかああああああああああああああああああああああああああ!!!!」
※モデルになった方すみません
割と、恋人なしの、友達なしである自分には、血のつながった家族以外で支えてくれる存在がいるという事実がこれ以上ない宝に見えて仕方ないんですね……。
いや、もちろんリア充だけど、適応障害や鬱で悩まされている人もいるんで、そう言った人には「は?」って感じだと思いますが……チクショオオオオオオオオオ!!
ということで、以上です。
痛い、苦しいという、生の実感を感じ取れるのがショック療法的に良いので、べ、別にリア充の適応障害や鬱の方も、見たらいいんじゃないかな!チクショッ!
……また次回、別の作品紹介でお会いしましょう。